居場所をください。
さてと、俺は風呂行くか。
「俺から美鈴、取んないでくんない?」
リビングに出ると、
さっきまで俺が座ってたところに
この男は座ってやがる。
「は?」
「男の嫉妬とか束縛とか
ダサすぎ。」
「……お前は美鈴のなんなわけ?」
「俺?
美鈴の家族みたいなもんかな。」
「……残念だな。
美鈴にはそう思われてねーみたいだな。」
俺はそれだけ言ってリビングを出た。
こんなやつの相手なんかしてられるか。
えーと、長曽我部さん長曽我部さん……
『プルルルル…プルルルル…今度は貴也か。』
「長曽我部さん、早く引き取りに来てくれません?」
『今迎えに行っても弘希のやつ
帰ってこねーと思って。』
「美鈴には関係ないって言ったんですから
俺らを巻き込まないでくださいよ。」
『まぁそんな怒んなって。
明日の朝迎えに行くから。』
「…じゃあ早めにお願いします。」
『明日早朝会議があるんだよ。
それ終わってからだから8時頃だな。』
……おせーよ。