居場所をください。
『まぁあの二人は仲良いけど
恋愛感情とかはねーから。
あんま心配すんなよ。』
「なんでわかるんですか?」
『弘希、彼女いるから。』
「……はい?」
『俺も聞いてなかったんだけどさー、
実はいたらしいんだよ。
俺に隠し事とか生意気になっただろ。』
知らねーよ……
『女めんどくせーとか言ってたくせによ!
あ、たぶん美鈴も知らねーから
教えてあげろよ。
たぶん美鈴も女めんどくさがってたくせに!?
とか言うだろうから。』
「……そうですか。」
『つーことで弘希のこと
朝まで頼むわ。』
……って、切れたし。
なんなんだこいつら。
自己中親子か。
……にしてもあの野郎…
俺で遊んでやがったな。
「おい。」
「なんだよ、さっさと風呂はいれよ。」
「お前彼女いるくせに他の女のところに
転がり込んでんじゃねーよ。」
「……んだよ、バレたのかよ。
あんたの反応、面白すぎて笑いこらえんの
すげー大変だったのに。」
「……追い出してやってもいいんだけど。」
「そんなキレんなって。
お前がいなかった頃の美鈴の事
教えてやるからさっさと風呂に入ってこいよ。」
……なんだよ、結局いいやつパターンか?
つまんねーやつ。