居場所をください。
俺は水を持って、寝室へ向かった。
「あ、貴也早いね。」
美鈴はベッドにパソコンを置き、
たぶん、ブログを書いていた。
「おう。
飲むか?」
「うん、もらう。」
「ってかそろそろ荷造りしないとやばいよな。」
引っ越し業者の手配はした。
ダンボールももう来ている。
片付けたのは美鈴の服たちくらいだ。
「そうだね。
とりあえず明日の密着動画撮ったらだね。
まぁほとんど私の荷物だから
貴也は楽だけどね。」
「一緒にやればいいだろ。」
「ありがと。
……なんか今日はもう眠いや。」
「じゃあもう寝るか。」
「弘希は?」
「さぁ?」
「ちょっと声かけてくる。」
そういって美鈴はリビングへ行ったから
俺もついていった。
俺ってけっこう嫉妬深いのか……?