居場所をください。



「美鈴。」


そこに長曽我部さんが来た。


「あ、うん。」


「貴也カメラありがとな。」


「いえ。」


「お昼、貴也と外で食べていい?」


「いいよ。

二人とも13時からだから

12時半には戻れよ。

ついでに、今から美鈴は隼也と一緒だし

隼也も連れてってやれ。

あいつ打ち合わせのあと14時頃まで暇だから。」


「へー、そうなんだ。

まぁいいけどね。


じゃあね、貴也。

またあとで。」


「おう。」


さーて、仕事仕事。


私は長曽我部さんとトレーニングルームを出た。


「あのトレーニングルームさ

いつも誰もいないけど

他に誰か使ってるの?」


「けっこう使ってるよ。

夜とかの方が多いな。

社員でも使えるから仕事終わりとかに

寄ってるやつもいるしな。」


「へー、そうなんだ。」


「ちなみに1回1,000円だからな。」


「えぇ!?そうなの?」


「そ。

だから1回入室したら

長くやってた方が得だな。

っていうか入室の名前書くときに

ちゃんと書いてあること読めよ。」


「まったく読んでなかった。」


「まぁ美鈴の場合勝手に引かれるからな。」


へぇ、そうなのか。

そうだよなぁ…無料ならみんな

使いまくってるもんね。



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