居場所をください。
服はスタイリストさんが決める、ということだけど
まさかのこちらの希望も聞いてくれるとのこと。
「8月20日じゃ夏も終盤だし
秋っぽくしたいよね。」
「美鈴ってどんなんが好きなの?」
「私は基本的にシンプルなのが好き。
大人っぽいの。
でも私この見た目だし、
せっかくなら派手に、10代らしくやりたいよね。
あとせっかくならお揃い着たい。」
「相変わらず好きだな。」
「いいじゃん。
この赤のチェックシャツとか。
最近流行ってないかもだけど
アメカジっぽくしたり。」
「あー、最近見ないな~。
大人しくなったもんな。」
「なんか隼也、おじさんみたいな発言だね。」
「は!?どこが!」
「最近見ないとか。
私今時の子だから昔のことわかんないや。」
「今美鈴はここにいる全員を敵にまわしたな。」
「私は隼也だけに言ったんだし!」