居場所をください。



「美鈴はこれから歌のレッスンな。

昼は空くけど学校はもう休みに入ってるから

会社にいるなり、適当にして。

永田に迎えいかせる。美鈴は中で待ってろ。」


「はーい。」


私は長曽我部さんの車でレッスン場へ向かった。


「じゃ、がんばれよ。」


「うん!やっと歌えるし頑張ってきます!」


私は車を降りてレッスンに向かった。



歌のレッスンはなにげに久しぶりなんだ。


「よろしくお願いします!」


「まずは腹筋からな。」


これさえも久しぶり。



そこから私は三時間レッスンを受けた。


「ちゃんと声も出てるしいいな。

体もなまってねーし。

いつもそうやって楽しそうに歌えよ。」


「はい。」


今日は水木先生もちょっと優しいや。



楽しかった。



< 303 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop