居場所をください。
「二人はここの花火大会
いつも一緒に来てるの?」
「そういうわけじゃねーけど
まぁこれるときは。」
「弘希は覚えてねーかもだけど
俺と弘希がはじめて一緒に来たのが
ここの花火大会だったんだよ。」
「え、そうなの?」
「昔、来たことは覚えてるけど」
「ま、そういうことだから
来れるときはなるべくな。」
「へー、そうなんだ。
長曽我部さん、私と初めてあったカラオケには
全く一緒にいかないけど。」
「今後も行くことはないだろうな。」
「うわー、ひどい。」
差別だ、差別。
「あ、そうだ。
私引っ越しするの。
弘希も手伝いに来てよ。」
「なんで俺が。」
「そりゃもう弘希は頼りになるから!!」
「見え透いた嘘だな。」
「………まぁ決まりね。
長曽我部さん、連れてきてね。」
「勝手に決めんな。」
「いやー、弘希は優しいから助かるよ。」