居場所をください。



会社から歩いて3分。


「ここ。」


「……………高そう。」


8階建てのマンションについた。

エントランスも勝手には開かない。


「美鈴は月6万給料から引かれる。」


「敷金とかは?

いろんな契約金とか…。」


「そこらへんも会社持ち。気にすんな。」


……………なんか悪いですね。

ほんと、デビューすらしてないのに。


「デビューして稼いだらもっといいとこ住める。

ずっとここにいてもいいけどな。

ここでたら全部自分で払わなきゃだし。」


「それより早く入ろ。」


「はいはい。」


長曽我部さんにエントランスを開けてもらい

私は中へ入った。


「美鈴の部屋は4階な。」


私たちはエレベーターで4階へ上がった。


「ここ。401号室。」


「エレベーターからすごい遠いけど

角部屋で最高だね。」


「だろ。」


そういって長曽我部は部屋を開けた。


「ひろ!」


思ったより広い。

玄関広くて最高です。


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