居場所をください。



とりあえず現金は20万だけおろして

電気屋さんに向かった。


「貯金、それなりにあるだろ?」


「えぇ、私バイトもしてますから。」


バイト先からも会社からも給与があり

使う暇のない私は貯まる一方なんだ。


和也のせいで少し使ったけど

それも数万だしね。


「ってかバイトいつやめんの?」


「今月まで。

だからあと2回で終わり。」


「そ。ならよかった。

来月はもっと忙しくなるし。」



それから長曽我部さんと店員さんに

さくさく選んでもらい、


「で、安くなる?」


長曽我部さんはこういうとこもきっちりだ。


< 314 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop