居場所をください。
とりあえず現金は20万だけおろして
電気屋さんに向かった。
「貯金、それなりにあるだろ?」
「えぇ、私バイトもしてますから。」
バイト先からも会社からも給与があり
使う暇のない私は貯まる一方なんだ。
和也のせいで少し使ったけど
それも数万だしね。
「ってかバイトいつやめんの?」
「今月まで。
だからあと2回で終わり。」
「そ。ならよかった。
来月はもっと忙しくなるし。」
それから長曽我部さんと店員さんに
さくさく選んでもらい、
「で、安くなる?」
長曽我部さんはこういうとこもきっちりだ。