居場所をください。
ピンポーン……
「あ、きた!」
私が立ち上がると貴也も立ち上がり
一緒に玄関へと向かった。
「いらっしゃいませー!」
ドアを開けると
編集部の人3人と、一番後ろに佐藤さん。
「どうぞ、入ってください。」
「お邪魔します。」
私はすかさずスリッパを出した。
最近我が家には
長曽我部さんと佐藤さんのスリッパもでき、
我が家にはスリッパがたくさんだ。
「広いですねー。」
「玄関とリビングは広いところがよかったので。」
「どうぞ、座ってください。」
「失礼します。」
編集部さんの役割は
聞く人、メモする人、撮る人と
分かれている様子。
そんなにメモすることあるのかな。
「あの、とりあえず最初に
お二人揃ってお写真いいですか?」
「あ、はい。わかりました。」
私もよれる前に撮りたかったし。
佐々木さんがやるときはよれないんだけどさ。