居場所をください。



それから稽古場に戻り、

すぐ私と矢島くんの稽古

その次が珍しい私と貴也の組み合わせの稽古を行い


夕方、長曽我部さんが来たから

私が最初に稽古を抜けた。

私はこれからレッスン。

………なんだけど…


「ねぇ、私まだ曲聴いてないよ?」


仮歌の入ったデモはまだ届いていない。


「事情はこっちから水木先生に話したから。

今から覚えてこい。楽譜もあるし、

美鈴ならすぐ歌えるだろ。」


「維持でも歌わないと

水木先生がとんでもなく機嫌悪くなるから。」


「はは、さすがだろ。」


「レコももう少しだし

頑張って覚えてくるよ。」


「おう。頼むわ。

ってかもうすぐ美鈴休みだろ?」


「長曽我部さんがそういうなら

休みなんでしょうね、きっと。」


「覚えとけよ。

来週水曜日。

火曜にレコして木曜から映画の撮影。

で、間の水曜が休みなんだよ。」


「あ、はい。」


日曜日が隼也の舞台だし、

空きが多いね。仕事ないのかな、私。



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