居場所をください。
「あー、楽しかった。」
着替えを済ませて日焼け止めを塗り直して
私たちは男性陣のところへ戻った。
「おう、お疲れ。」
私は貴也の横へ座って
飲み物を飲んでいた。
「美鈴、そろそろスイカ食べよう。」
「あ、食べたい!」
「じゃあ持ってきて。」
「えー、私ー?」
「筋トレだと思って
ちゃんと持ってこいよ。」
「はいはい。」
結局立ち上がって
また川へと向かった。
「冷えてるかなー。」
かなり冷たかったし大丈夫だよね?
「よいしょっと。」
おもっ。
「大丈夫?」
持ち上げて歩き出すと
矢島くんもこちらにいた。
「うん、平気平気。
筋トレだと思うことにしてる。」
みんながいるのは
河原から少し上がったところ。
2メートルくらいの高さがあるところだから
上るのは少し大変だけどね。