居場所をください。

貴也side

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「気になる？」


スイカを取りに行った美鈴のあとを

将太も行ったから

下を見れば二人が仲良く話している。


それをしばらく見ていたら

佐藤さんが隣に来た。


「………別に。」


「素直じゃないなぁ。」


「そっちこそ

自分の彼女が将太の彼女役すんの

嫌なんじゃねーのかよ。」


「咲は美鈴ちゃんと違って

プライベートで好かれてるわけじゃないし。」


「………は？」


「は？いや、だからそんな睨んでんだろ？」


「………将太はそんなやつじゃねーよ。」


「まぁそうだろうね。

奪ってやろうとは考えてないだろうね。

でも、好きになっちゃったから仕方ないでしょ？

みたいな感じだろうな。」


「……………なんでそんな楽しそうなんだよ。」


「楽しいからに決まってんだろ？」


そういって佐藤さんは

長曽我部さんと片付けに向かった。