居場所をください。
「隼也は美鈴のこと好きなわけ?」
「え。」
「図星かよ。
俺の予想だと貴也もそうだろ。」
「あー、そうですね。」
「まぁ俺はいいけどさ。
今美鈴は貴也と会えねーし
隼也チャンスじゃん。」
「ほんとっすよ。
でも俺全然男としてみられてなくて悲しいです。」
「美鈴はみんなにそうだろ。」
「……………貴也には違う気がします。」
「そうか?」
「昔ファンだったみたいだし。」
「昔だろ。
まぁ頑張れとかは言えねーし
どっちの応援も俺はできないけど。」
「俺望みありますかね。」
「知らねーよ。」
「急に冷たい。」
「応援できねーし。
でも反対はしねーから。」
「反対されたら会社恨みます。」
「少なくとも貴也は反対するけどな。今は。」
「いつまでですか?」
「7月頭まで。映画が終わるまでだな。」
「じゃあそれまでに決着つけますわ。」
「へー、早いな。」