居場所をください。



「美鈴はなに読んでたの?」


俺が美鈴に話しかけた。


「貴也の映画の脚本。

暇なうちに読まないと曲かけないでしょ?」


「なるほどな。」


デビュー前なのにでかい仕事来て

美鈴も大変だな。


「で、なに食う?」


「焼肉。」


「却下。」


「……………鍋とかは?寒いし。」


「よし、鍋にしよう。」


俺の案に長曽我部さんが賛成し、

俺らは移動した。


「美鈴、これ鍵な。

俺も持ってるからな。」


「はーい。で、なに鍋?」


「水炊き。」


「えぇ!」


……………ヘルシーだな。

美鈴は毎日これなのか。大変だな。



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