居場所をください。
「貴也!
明奈ちゃんそろそろ帰るって!
明日学校だもんね!」
「え?あぁそうだな。」
「そうだな、じゃなくて
貴也車で送ってってよ。誠くんもいるし
私も行きたいし。」
「えー、俺かよ。」
「いいじゃん、ドライブドライブ。
私、貴也の家の方知らないし
行ってみたいもん。」
「はいはい。
じゃあ行くか。」
やっと貴也が立ち上がってくれて
私たちは車へと移動する。
「ね、ねぇ。」
「ん?」
明奈ちゃんが私の腕を引っ張り、
小声で話しかけてきた。
「私はどうすればいいの?」
「大丈夫、
貴也と二人っきりにしてあげる。」
私はそう微笑んでると
「ちょっと楽しんでるでしょ。」
「え!そ、そんなことないよ!」
「なにそれ、バレバレ。」
と明奈ちゃんに笑われてしまった。
でも遊びだけで
自分の彼氏に告白なんてさせないけどね。