居場所をください。

貴也side



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美鈴が誠に話って………

なんの?

全く想像できねーんだけど。


誠のやつ……変なことしねーといいけど。


「ねぇ、貴也

とりあえず座んない?」


「あぁ、そうだな。」


とりあえず俺らは

そこらへんにあった流木らしきものに座った。


「やっぱり海はちょっと寒いな。」


「うん、そうだな。」


「………どうした?

なんかいつもと違って静かじゃん。」


「え、や…別に。」


いやいやいや

絶対いつもとちげーんだけど。

いつもは男に混じってうるせーやつなのに。


「………貴也はさ、初恋って美鈴ちゃん?」


「は?なんだよ、急に。」


「なんとなく。

貴也とはそういう話

あんましてこなかったし。」


「まぁ…美鈴が初めてだけど。」


「そっかぁ。」


明奈はそういって笑った。


「明奈は?いつから誠のこと

好きになってたわけ?

誠はガキの頃からずっと

明奈のこと好きだったけど。」


「………私は最近かな。」


「え、じゃあ両思いだったわけじゃねーの?」


「うん。

私には他に好きな人がいたの。」


まじかよ!

え、同じ学校?だよな?

こいつ塾とか行ってなかったし。

まぁ高校のやつだとわかんねーけど………


「………誰?」



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