居場所をください。
「ただいま。」
「おかえり。」
部屋についたのは21時少し前。
貴也はキッチンでコーヒーを入れていた。
私はそんな貴也に近づいて、
指を絡ませた。
「美鈴も飲む?」
「ううん、眠れなくなる~。」
「お子ちゃまだな。」
「うるさいよ!」
私がそういうと
貴也は楽しそうに笑った。
「………ねぇ、好き?」
私がそう聞くと
貴也は少し間を開けてから
優しく笑って
「あぁ、誰よりも。」
といって私にキスをした。
それは深い大人のキスになっていって
「んっ…」
私が吐息を漏らすと
貴也の唇は初めて私の首元へと下りてきた。
今までそんなことが全くなかったから
かなり動揺しつつも、貴也を受け入れてたのに
~♪~♪~♪
貴也のスマホがなって
「……悪い。」
我に帰ったように私から離れた。