居場所をください。
「………実は今日
里美と弘希と飯行ったんだよ。」
「え、里美さんと?
お前ら結局なんなの?」
「まぁ弘希の進路のこととか
いろいろ話があったんだよ。
つーか本題そこじゃねーし。」
「あぁ、悪い。」
「で、その帰りにたまたま
友達と飯行った帰りの美鈴と会って
なんつーか、避けられたっていうか
いつもなら送ってって~とか
ベッタリ来る美鈴がすぐに帰ったんだよ。」
「………で?」
「いや、それだけ。」
「はぁ?なんだそれ。
そんなんでお前はそんな落ちこんでんのかよ。」
「うるせーよ。
………それに、その美鈴の友達
里美に自己紹介した時に
美鈴が一番心許せる友達つったんだよ。
美鈴が一番心許してんのは俺だと思うのに。」
「今度は嫉妬かよ。
お前ひかるだよな?
美鈴ちゃんのこととなるとほんと別人だな。」
「うるせーよ。」
「で、そのイライラとモヤモヤを発散させるために
明日も仕事の癖に飲みに来たと。」
「あわよくば樹生でも殴って帰ろうかと。」
「それは樹生が気の毒だな。」