居場所をください。


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「まぁ3曲が限界かな。」


あのあと、それぞれ考えてきた

振り付けのVとノートを見ながら、

私の出した結論は3曲だけ。

やっぱね、体力的なものと覚える時間が

私には足りない。


「歌に集中する感じもいいかもな。」


長曽我部さんも異論はないようで

ダンサーとの2時間以上の打ち合わせは終わった。


「でも、最初はノート2ページだけだったのに、

本当に増えたよねぇ。」


「美鈴自身がいろいろ決めるようになったからな。」


前までは長曽我部さんに頼りきりだったから

こんなに長く打合せしたことも

今まではなかった。

私にも慣れが出てきたってことかな。


「じゃ、俺はとりあえず行くから。

短い時間で少しでもダンス覚えてこいよ。」


「はーい。」


そういって、長曽我部さんは出ていった。

一番最後に来て、一番最初に帰っていく。


「よし、やりますか!」


「とりあえず準備体操からな~。」


こっからはいつも通り瞬がしきる。

これからまた瞬はポジションのか動きを

また考えてくるわけだし、大変だなぁ…


今回のセンターはまたハルかな。



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