居場所をください。
「見て、女子高生に聞いた
好きな芸能人ランキングだって。
これ、隼也がゲストだし
隼也が入ってなかったら可哀想だよね。」
「それはそれで面白そうだけどな。」
そんなことを言う貴也と一緒に
クイズ形式のランキングを見ていた。
『聞いたのが女子高生なんで
とりあえず俺!』
と、隼也は自信満々に答えていた。
自分で言って、ランキング外だったら
めっちゃ残念だけどね。
だけど、結果は10位だった。
「10位って。
めっちゃギりだね。」
「残念なやつ。」
画面の中の隼也もガッカリしてる。
『大谷くんが入ってるなら
この方もねぇ?入ってるでしょう!
松野貴也くん!』
「あ、次貴也だよ~。」
「うわ、俺かよ。
こういうの見たくないわ。」
と、さすがの貴也も
このランキングは嫌がった。
そしてそれから音楽が流れ、
開いた順位は……
『2位!』
「え!2位だよ!
すごいじゃん!」
「まぁ隼也より下でなくてよかったわ。」
『貴也が2位で俺が10位!?
なんかめっちゃ悔しい!』
……結局この二人はいつも
ライバル視してるんだなぁ…。