居場所をください。
「ちゃっかり自分のところだけ写メかよ。」
「いいじゃん、嬉しいもん。」
しっかり写メを撮ったあとは、
また再生して理由を聞く。
『えー、ライブに行って好きになった。
テレビとは違って本当に同世代の女の子で
すごく親しみを感じた。』
そりゃそうだ。
同世代の女の子だもの。
『私と同い年なのに仕事もして学校にも行って
その上家事までしてて尊敬する。
実際会って話しかけた際に、
本当に気取ってなくて
握手を求めたら快くしてくれて
そのあとも会話をしてくれて
本当にいい人だと思った。
普通に歌がいい。
同じ目線でいてくれるから
と、まぁやっぱり1位だと理由も多いんで
五十嵐さん、あとはマネージャーに
渡しておきまーす』
「えー、全部言ってよー」
「それはさすがに無理だろ。」
『美鈴が1位で貴也が2位で
なんで俺だけ10位!?』
と、画面の中で隼也が嘆いている。
『だって二人はたぶんそういうこと言わずに
現実受け入れるよ、10位でも。』
と、南野さんにも言われてる始末。