居場所をください。
そしてそのランキングコーナーで
その番組は放送を終えた。
私はすぐさま
"好きな芸能人ランキング1位ありがとう"
とSNSを更新。
「ま、女子高生限定だしな。」
「……それ以外でもきっと貴也抜いてるよ!」
「まだまだだろ。」
「そんな余裕なのも今だけだからね!」
……でも、長曽我部さんの言うトップは
人気よりも利益だったはず。
私が上にたったら貴也よりも
収入も増えるわけで……
なんか、それはちょっと微妙な気もする。
「はい、お待たせ。
ハヤシライスね。」
「ありがとう。」
それからご飯を食べて、
歩いてマンションへと向かった。
……でも…
「……つけられてるな。」
「やっぱりそうだよね?」
後ろから誰かがついてくる。
ただのファンなのか、嫌がらせなのか……
とにかくまっすぐマンションへは帰れないから
「あれ、かえんねーの?」
会社へ戻るしかできなかった。
「長曽我部さーん
なんか誰かにつけられたよー?」
「なにそれ。ファンかなんか?」
「かもしれないし、よくわかんないよ。
ねぇ?」
「なんにも話しかけられなかったしな。」
「だから送ってって~。」
「はいはい、わかったよ。
それより歌詞はできたのか?」
「あー、できたけどタイトルまだだから。
帰ったら送るよ。」
「了解。
とりあえず送るわ。」