居場所をください。
マンションへ帰ってから、
とりあえず花を花瓶へ移した。
「映画のクランクアップのたびに
こんなにお花もらってたら、
うちはお花に困らないかもね。」
「そうだな。」
私にも立派な花束もらったしな。
「ってかどこいく?」
「んー、なんか人がいないところっていうか」
「バレないとこ?」
「あんま人の目気にしたくないじゃん。」
「まぁそれは俺もだけど。
ならドライブがてらどっか遠いとこ行く?」
「いいの?」
「俺はいいよ。
俺明日午後からだし。」
「じゃあ行きたい。」
「早くいこうぜ。
時間もねーし。」
「うん!」
お花を飾ったところで、私たちはまた出掛けた。