居場所をください。



とりあえずカメラが回ってると

なんにも会話にならないため

カメラはもう置くことにした。

さすがに私も貴也もお疲れモードだから。


「ほんっと貴也のスープって美味しいよね。

正直、私が食べてきた料理の中じゃ

これがか一番好き。」


「長曽我部さんのより?」


「うん。

長曽我部さんもご飯全部美味しいけど

でもこのスープがやっぱり一番好き。

だからまたたまに作ってね。」


「ま、早く帰れたらな。」


「ごちそうさま。」


軽い夜食を食べ終えたあとは

私が後片付けをして、仲良くソファへ。


「ブログ用に写メとっていい?」


「あぁ、俺も書くんだった。

明日から書きたくねーし。」


「書けばいいのに。」


「どうせ美鈴と内容かぶるんだし。

細かいことは気にすんな。」


と、いうことでスマホで写メ大会。

最近では写真が被らないように

写メの送り合いはやめた。

自分で使う写メはなるべく自分で撮る。

見てる側もその方が楽しいと思うから。



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