居場所をください。
居場所をください。
また1つ、知れたこと。
━━翌朝
「今日は化粧しなくていいわけ?」
「うん、午後はトレーニングルーム行くしね。
早くいこ!」
今日はすっぴんのまま、
髪の毛をストレートにしてサングラスを手にして
貴也と家を出た。
「貴也のサングラス新しい。」
「あぁ、俺って基本的に変装とかしないじゃん。
そしたら佐藤さんからプレゼント。
少しはバレない努力をしろ、と。」
「へー、プレゼントか。
でもなんで佐藤さんが?」
「あの人はよく俺の事わかってんじゃね?
俺がもらったものはちゃんと使うって。」
「はは、そっか。
でも今見た目が派手だから
よく似合ってるよ~」
「嬉しくねーわ。」
こんな赤髪、なかなか見れないもんね。
「美鈴はしねーの?」
「するけどさ。
まだエレベーターだし
貴也の珍しい姿をしっかり
目に焼き付けとこうと思いまして。」
「なんだそれ。」