居場所をください。
数時間後ー
「……………眠い。」
年を越す前に限界が来そうです。
「俺に寄りかかんな。」
「いいじゃん、ケチ。」
「はぁ?」
「ケチって言ってんの!」
むにっ
「俺にそんな口聞いていいと思ってんのかよ。」
両頬をつねられました。
「いひゃいいひゃい!」
「ふっははは、ウケる。」
……………声だして笑ってるよ!
貴也が!うわー、レア。
キュン死しそう。
「は、離してよ!」
「はいはい。」
……………まだ笑ってるし。
顔が熱いです。
「もー女の子の顔をつねるなんて。」
「へー、女だったのか。」
「なにそれ、ひど!」
そんなこという間も貴也は笑顔で……………
「でも目覚めたろ。」
そんなこという笑顔がかっこよくて
貴也を誰にもとられたくないと本気で思った。
こんな顔を独り占めできる私は幸福者だ。