居場所をください。
━━━━━━━━━━━━━━・・・・
「…もうちょっと感じてくれないと
こっちも面白味にかけるんだけど。」
「やるならさっさとやれば?」
昔と違い、遊びが長い。
前は黙ってる間に事が終わったのに
こいつは今、私で遊ぼうとしてる。
…………だから、私はなんにも反応しない。
受け入れてはいない。
だけど拒否もしない。
こんなやつに踊らされてたまるか。
「いいじゃん、さっさとやっちゃいなよ。
美鈴が汚れれば、
貴也くんも近づかなくなるかもだし。」
………なんだ、貴也が目的なの?
でも私たちはこんなことじゃ壊れない。
絶対に。
「でもこれじゃあ立つもんもたたねーしなー。」
「ったく、仕方ないなぁ。
んじゃこれ。」
「お、待ってました!」
夏音は白い粉が入った袋を
和也に渡した。
そして和也のポケットからは
注射器が…………
「それ、もしかして…」
「まじで来れないと最近イケないんだよなー」
…………うそ、でしょ…?
覚醒剤…だよね…?