居場所をください。



小屋の中には、笑ってる吉田夏音に

裸にされた美鈴

そして、その美鈴にまたがり

片手に注射器を持ち

美鈴を襲ってる、昔美鈴を抱いていた男。


その光景を見て、俺の頭の中の何かが切れた。


「なにしてんだよ!!」


いつの間にか、俺はこいつを殴っていた。


「長曽我部さん…」


泣きそうな声でそういう美鈴の声に

俺はハッとした。


「…遅くてごめんな。」


とりあえず俺は羽織ってきていたジャケットを

美鈴にかけ、体を隠した。


「ふふふ…ははははは」


……こいつ、イカれてるな…

薬キメてやがる…


「おい、美鈴の拘束をとけ。」


とりあえず動かないけど

正常であろう吉田夏音にそういった。


「聞こえてんのか?

早く美鈴を解放しろ!!」


俺が怒鳴ると、吉田夏音は

美鈴の腕を拘束していた紐を切った。


そこに…


「ひかる!!」


大和と樹生が来た。


「樹生、こいつ薬やってる。

すぐに里美に連絡しろ。」


「わかった。」


< 3,703 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop