居場所をください。
小屋の中には、笑ってる吉田夏音に
裸にされた美鈴
そして、その美鈴にまたがり
片手に注射器を持ち
美鈴を襲ってる、昔美鈴を抱いていた男。
その光景を見て、俺の頭の中の何かが切れた。
「なにしてんだよ!!」
いつの間にか、俺はこいつを殴っていた。
「長曽我部さん…」
泣きそうな声でそういう美鈴の声に
俺はハッとした。
「…遅くてごめんな。」
とりあえず俺は羽織ってきていたジャケットを
美鈴にかけ、体を隠した。
「ふふふ…ははははは」
……こいつ、イカれてるな…
薬キメてやがる…
「おい、美鈴の拘束をとけ。」
とりあえず動かないけど
正常であろう吉田夏音にそういった。
「聞こえてんのか?
早く美鈴を解放しろ!!」
俺が怒鳴ると、吉田夏音は
美鈴の腕を拘束していた紐を切った。
そこに…
「ひかる!!」
大和と樹生が来た。
「樹生、こいつ薬やってる。
すぐに里美に連絡しろ。」
「わかった。」