居場所をください。
「とにかく、お前は待ってろよ。」
「えー
…………じゃあ待ってたら写メいい?」
「はぁ?なんでそうなるんだよ。」
「じゃあついてく。」
「………勝手にしろよ。」
「じゃあついてこーっと。」
結局ついていく私に
亜樹は完全に呆れている。
一日家にいるって基本的に向かない。
昔からいっつも家にはいなかったから。
「めがねかけちゃえば
結構ばれないもんだしね!」
「俺まで巻き込むなよ。」
「いとこじゃーん。」
そういってももう亜樹は無視。
スタスタと歩いていってしまったから
私もそれについていった。