居場所をください。



「ごちそうさま。

俺部屋戻るわ。シャワー浴びなきゃだし。」


「うん、わかった。

じゃあまたあとでね。」


「おう。」


俺は自分の部屋へ戻った。



「はぁー、俺なにやってんだか…。」


……………とりあえず風呂入るか。

時間あんまねーし。


俺は風呂に入って支度を済ませた。


ハットに眼鏡にマスク。

ここまですれば大丈夫だろ。



7時50分……そろそろ行くか。


俺はエレベーターで下りた。


「あれ、貴也?」


「長曽我部さん…おはようございます。」


俺はマスクをとった。


「なんでお前ここにいんの?」


「なんでって俺ここに住んでますけど。」


「は?え、そうなの?」


長曽我部さんが戸惑ってると

エントランスのドアがまた開いた。


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