居場所をください。



「…ちなみにスケジュールは

もう考えてあるの?」


「社長にはあと5日って言われてる。」


「5日!?んな無茶な…」


「歌詞は今日中に作る。

明日からは作曲作業に移りたいから。」


「わかった。

じゃあこっちからまた社長にアポとるし

明日の時間わかったらまた連絡するね。

レコード会社で作曲すれば早いし。」


「ありがと。

一応社長には許可とってて

曲さえできれば11月頭に

レコーディングできるように

お願いしてあるから。」


「了解。

じゃあスケジュール調整もしとくね。」


「お願いします。

あの鬼を驚かせてやるんだから。」


「えーと、それとね

貴也が荒れてるんだけどどうすればいい?」


「んー、放置で。」


「え?いいの?」


「だって貴也がいなくなったとき

私は放置されてたもん。」


「それもそうだね。」


「ごめんね、お願い。

一応この曲ができれば戻るけど

いつできるかわかんないから

まだなにも言わないで。」


「わかった。

じゃあ俺行くね。ごめんね、突然。」


「ううん、来てくれてありがとね。」



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