居場所をください。
「ただいま。」
「あ、おかえりー。」
玄関から入ると、すぐそこに
風呂上がりの美鈴がたっていた。
「遅かったね。」
「あぁ」
「受験生なんだから補導されないように
気を付けなよー?」
「余計なお世話。」
「あ、そ。
さーてと、仕事しないと!」
「あ。」
「ん?なに?」
「………俺、お前の彼氏と友達になったから。」
そう言うと、美鈴は目を見開いて
かなり驚いた顔をした。
「は!?…え、いつ…?」
「今。お前のことが気になってるんだと。
だからグダグダダラダラでどうしようもない
って言っておいたから。」
「は!?なにそれ!」
「嫌ならさっさと帰れ。」
「私はおじさんと仕事があるんです~!」
「会社行けよ。ここは職場じゃねーよ。」
「…………うるさいよ。
バーーカ!!」
バタン!
…………なんだ?あれ。