居場所をください。
━━翌日
「美鈴ちゃーん!
マネージャーさん来たよー!」
「はーい!今いきます!」
えーと、パソコン持った
スマホ持った
筆記用具持った
ハンカチ持ったしサングラス持ったし
よし、行こう。
「お待たせしました~!」
お昼過ぎ、私は亜樹が帰ってくる前に
急いで家を出た。
テスト期間の今、亜樹は早く帰ってくる。
そして、ネットニュースにもあがってしまった
貴也と亜樹の写真。
きっと亜樹は学校でなにか言われて来る。
怒りに満ちた顔で帰ってくる。
だから亜樹が帰ってくる前に
私は急いで家を出た。
「あ、来た来た。」
「佐藤さん行こ!」
「え、どうしたの
そんな急いで。」
「長曽我部さんなみに怖い人が帰ってくる前に。」
「え?」
とりあえず佐藤さんをつれて
私はお店から出た。
「ちょっと待て。」
う…この声…そして私の手首をつかんでも
私が拒絶反応を出さない相手なんて……