居場所をください。



「美鈴、ノート。」


「あぁ、はいはい。」


飯を食い終わり、長曽我部さんがいった。

きっと歌詞チェックだろうけど。


俺は誠と美鈴とテレビを見ていた。


「貴也はあんまりバラエティー出ないよね。」


「俺はスケジュールが埋まってるからな。

情報番組の番宣がやっとだな。」


「忙しい人は大変だね。」


「年明け早々生に出るやつよりは暇。」


よく引き受けたよな。

俺なら断るわ。


「貴也は明日から仕事?」


「そう。」


「あ、美鈴明日レッスンだから。」


突然長曽我部さんがいった。


「えぇ!明日まで休みだったじゃん。」


「仕事はな。」


「えー。」


「明後日収録なんだから

明日レッスン入れんのは当たり前だろ。」


「……………はーい。」


「デビューまであと1ヶ月だしな。

遊んでられんのも今日までだな。」


「がんばりまーす。」


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