居場所をください。
「………でも、長曽我部さんもベル持つ、
ってことだよね?」
とダンスに戻る前に
また佐藤さんに最終確認をする。
「うん、そうだよ。
むしろハンドベルならって
ちょっと喜んでたけどね。」
「ふーん、そうなんだ。」
ならよかった、かな…?
まぁ自然にステージ来てくれるなら
それはそれでいいや。
「はい、美鈴ちゃも踊っておいで。」
「はーい!
あ、あの曲採用になった?
返事来た?」
「ううん、まだ。
来たら言うよ。」
「そっか。」
即答されるかなぁ、と思ったけど
思ったより検討されてるのかな………
「大丈夫、ちゃんと届くよ。」
「…うん。
ま、待つしかないか。
じゃあ踊ってきまーす。」
どうか採用されますように。