居場所をください。



━━━━━━━━━━━━━━・・・・


「━━で、これがグッズな。」


カフェにつき、最初にきたサラダにがっつき

頬を膨らませ、私はむしゃむしゃと

葉っぱを食べながら

たくさんの書類に目を通した。


衣装だったり、グッズだったり

ステージのデザインだったり。

とにかくライブのとこばかりだった。


「Tシャツ、また白と黒?」


「なに、不満?」


「んー…まぁいいんだけどさ。

なんかもっと翼をバサッとできない?

天使感がもっとほしい。


あとさ、最終日の31日は会場の外で

甘酒とか配ってよ。無料で。

22時開演で、他の日より遅いから寒いじゃん。」


「でも無料だと経費嵩むぞ?」


「いいよ、別に。」


私はお金のために歌を歌ってる訳じゃないから。


「あ、なんかおみくじとかあったら楽しそう。」


「あんま当たりそうもないけど。」


「もー、なんか年越しっぽいことしたいじゃん。」


なんかないかなぁ…

私は前は初詣とか…ほかなにかあったっけ…


んー…

………あ、そうだ。


「ごみ袋を配布しよう!」


「………はぁ?」



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