居場所をください。
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「ただいまー。」
「おう、遅かったな。」
「まぁ休んでた分のツケが回ってきたかな。
ライブ前だから仕方ないよ。」
とりあえず私はソファ横にバッグを置き、
ソファに座ってスマホを取り出して
すぐに佐藤さんへ電話した。
『━━もしもし?』
「やったよ、佐藤さん。
たぶん29日と30日の18時頃まで
長曽我部さん休むよ。」
『え、嘘。本当に?
よくあの長曽我部さんを説得させたね。』
「今更ながら、演技指導
受けててよかったよー。
ということで、29日は佐藤さん
会社にいてね。」
『はは、わかったよ。
まぁあとは願うだけだね。』
「うん!
あとすこしだけど、私も頑張るから
佐藤さんも頑張ってね。」
『うん、わかった。
じゃあ遅くまでご苦労様。』
「佐藤さんもね。お疲れさまでーす。」
そういって、電話を切った。
「…んー、お腹すいた。」
「飯あるよ。食べる?」
「うん!」