居場所をください。
そして数日後ー
「美鈴、台本読んだか?」
長曽我部さんとお昼です。
「読んでない。」
「早く読めよ。」
「はーい。」
私はご飯の途中だけど台本を広げた。
台本には物語と
ここでこうするなど動作まで書いてあった。
「ふーん、ずいぶんらぶらぶですね。」
でも後半につれてだんだん切なくなって
最後はキスで終わる、と。
……………ん?
"キスシーン"!?
「え!私隼也とキスすんの!?」
「うるせーよ。」
「いやいやいや、聞いてない!!」
「……………別にフリだよ、フリ。」
「え、キスするフリ?」
「だからそんな緊張すんな。」
「なんだ、そっか。よかった。」