居場所をください。



━━で、そのあと亜樹の家について

美鈴の友達と亜樹が乗り込む

……けど、亜樹はなぜか助手席のドアを開け


「ここ、俺が座る。」


と美鈴を下ろした。


「亜樹は高橋と弘希と座りなよ!」


「無理。窮屈。

お前の方が細いんだからいいだろ。」


とめちゃくちゃ言って、

助手席に乗り込んで

俺のとなりに座って

その向こうに、美鈴の友達がいた。


「ったく、仕方ないな。

まぁいいや、高橋これ。

忘れないうちに。」


……なんだ?


「貴也、これ亜樹に渡して。」


そういって亜樹にも

同じ封筒が貴也経由で渡された。


「なにあれ。」


「あぁ、これ?

バイト代。ライブのね。

弘希はもうもらったよね?」


「あ、あぁ。俺はもう」


……って、そういうの

美鈴のポケットマネーな訳?

よくわかんねぇな。


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