居場所をください。
「美鈴早くしろ。
終わるの遅くなる。」
「……よかった~!」
「うわ!ちょ、美鈴!」
嬉しさのあまり、
私は長曽我部さんに抱きついた。
その瞬間
━━カシャ
と音が聞こえ……
「あ、佐藤さん
今写真とった?
それ送って!」
「はいはい、わかったよ。」
そんなのんきなことを言っていると
「美鈴…
早く座れって言ってんだろ!」
ついに長曽我部さんが爆発した。
でも、今の私はそんなの
全く気にしない。
だって、そばにいてほしかった人が
私の隣にまた座ってる。
それだけで私をまた笑顔にする。
私を幸せにする。
私は今年もたくさん
長曽我部さんを困らせてしまうかもしれない。
怒らせてしまうかもしれない。
それでも私は
やっぱりこの人がだいすきだ。
どれだけ迷惑をかけても
どれだけ嫌がられたとしても
あなたのことが好きで好きで
大好きで仕方ない私でいたいから。