居場所をください。
「部屋、寄ってく?」
「いや。
俺明日6時入りだから部屋戻って寝るわ。」
「そんな早いの?
それなのに待っててくれてありがと。」
「……………あぁ。」
うん、照れてるね。
言わないけどわかってるからね。
「じゃ、おやすみ。」
「おう。お疲れ。」
私は先にエレベーターをおりた。
部屋に戻るなりソファへダイブした。
なんだか気疲れが半端ない。
……………でも、本当にデビューしたんだよね、私。
お父さん、お母さん、
偽りばかりの世界だけど
どこかで見ていてくれていますか…?
私は今でもあなたの言葉を信じています。
こんなとこから、私はあなたの居場所を探しています。
きっと私の居場所はそこにあるから。