居場所をください。
「━━長曽我部さん」
「佐藤、どうした?」
とりあえず戻ってすぐ、長曽我部のデスクをノックした。
「美鈴ちゃんたちってどうなんですかね。
貴也もすごい疲れてたんで…」
「あー、あいつらな。
……まぁなぁ…確かに寝る時間は減ったかもな。」
「大丈夫ですかね」
「…佐藤は朝陽見に行ったことないんだっけ?」
「そうですね。
一ヶ月間はやめた方がいいかと思って一度も直接はないです。
写真だけですね。」
「じゃあ一回行ってみるか?」
「…今からですか?」
「今から。俺ももう仕事終わりだからいこうと思ってたし。」
そう言われ、長曽我部さんの車にのってまた貴也のマンションへと戻ってきた。
……ってか、長曽我部さんは身内だからわかるけど、俺なんかたかがマネージャーの分際で行っていいのか?
しかも夜に。