居場所をください。
「で、その優奈ちゃんってどんな子なわけ?」
つってもあの保育園に入れてるくらいだから、一般家庭ではなさそうだけど…
「もうね、すごいよ。すっごいかわいい。
なんか子供らしさももちろんあるんだけど、めちゃくちゃ素直でおちゃめなんだけどね
挨拶もちゃーんとするし、なんかしっかりしてる。
礼儀がすごいの。」
……だろうな。
つーことはどっかの金持ちの子か……
そんな金持ちが保育園に子供をいれるか?と疑問に思うこともあるけど
まぁ俺んちみたいに共働きなら可能性は十分あるよな。
「まぁだから朝陽の女を見る目は一応あるかなって」
「なんだよ、結局認めてんじゃん。」
「あはは、そりゃまぁね。
子供の自由を奪うつもりはありません。
さてと、あとは音をつけるだけだ。
明日会社いってやろーっと。」
「おう、お疲れ。
ってかそれはいつ出すわけ?」
「んー、未定?
でも一応もう7年過ぎたし、10周年に向けて少しずつ準備かな。」
「はやっ
あと何年あるとおもってんだよ。」
「だって赤ちゃん生まれたらまたしばらくは仕事できないもん。
それからはまた体力とか身体戻すためにいろいろしなきゃだし
あーだこーだしてたら朝陽の小学校受験だってあるしなんかもう忙しいんだもん!
今の状況は10周年までだって社長にも言われてるし、子育て満喫したいから早め早めに仕事進めていかなきゃ。」
「あ、そういや今日検診だったんだろ?
どうだった?性別わかったか?」
「ううん、まだ。
見えないけどビミョー…、だってさ。
でも朝陽の時も飛鳥と碧翔の時もこの頃にはばっちり見えてたから、まだ微妙ってことは女の子かも!!」
「へぇ、そっか。」
……女だったらいいな、俺も…
ま、どっちでも可愛いには違いないけど。