居場所をください。
で、俺は仕事が終わってマンションに帰ってきたけど…
20時か、微妙……。
部屋にいってみるか。
俺は美鈴の部屋に向かった。
ピンポーン………
『貴也!?すぐ開ける!』
インターホンから聞こえる美鈴の声。
そしてすぐにドアが開いた。
「ちょ、とりあえず入って!」
俺は美鈴に引っ張られて中へ入った。
「どうしたの、急に。
連絡してくれればいいのに。」
「あ、そうか。」
美鈴に電話すりゃよかった。
「なに、忘れてたの?
貴也もバカだね。」
「………美鈴に言われたくねーよ。」
「そのままお返しします。
で、何しにきたの?
ご飯?」
「あー、いや…
昼のあれ、なんなのかと思って。」
「あぁ、あれね。」
そういって美鈴は笑った。
幸せそうに。
……………なんなんだよ。
ちょっとむかつくんだけど。
長曽我部さんとなにがあったわけ?