居場所をください。



隼也はしっかり眼鏡をかけた。


「美鈴はそのままでいいわけ?」


「前髪隠す~。」


すっかり慣れた手つきで

私は前髪ウィッグをつけた。


「どう?隠れた?」


「おう、平気。

行くか。」


私は初めての変装だ。

別にしなくてもばれなさそう。

まだそこまで知名度ないでしょ。


そう思ってお店に入ると

「美鈴の曲じゃん。」

私の曲がかかっていて驚いた。



「自分で聴くと恥ずかしい…。」


「いらっしゃいませー!2名様でよろしいですか?」


「はい。」


ふふ、もんじゃ久しぶりだな~。


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