居場所をください。
うわー、もう23時過ぎてるよ。
眠い~。
「マンションついた。お疲れ。」
「お疲れさまでーす。」
私は車を降りてマンションに入った。
「あれ、また貴也。
なにしてんの、そんなとこで。」
貴也はまたロビーのソファにいた。
この人こんなとこに変装なしでいて平気なのかな。
「遅かったな。」
「え?まぁ9時まで生だったし。」
「まぁ見てたけど。」
「え、そうなの?
っていうか私に用事?」
「………隼也と付き合ってんの?」
「はは、またそれか。
付き合ってないよー。
かといって宣伝のためでもないけどね。
長曽我部さんとの関係とか話すために
ご飯誘ったの。そこを撮られた。」
「ふーん、なるほどね。」
「貴也は赤堀さんとの交際順調ですか。」
「ふざけてんのか。」
「はは、ごめんごめん。
ってか部屋行かないの?
もうすぐ日付変わるよ?」
「だな。寝ねーと。」
私たちはそれぞれ部屋に戻った。