居場所をください。
「長曽我部さん、私はバレてもいいけど
でも……………」
社長が…。
野いちご学園の五十嵐といったら
気づいてしまうかもしれない。
「その事はまたあとで話そう。」
長曽我部さんはテレビを消した。
ま、何言われるかわかんないしね…。
それから仕切り直して打ち合わせを終えた。
「美鈴、どうする。」
会議室には私と長曽我部さんだけ。
「社長、見てる?」
「いや、あの人は仕事中にテレビは見ない。
でも他から情報がいくかもな…。」
「……………先に話しとく?」
「いいのか?」
「私がここまできたのは実力でしょ?」
「そう、だな。
行くか、社長のとこ。」
私たちは兄妹として父親のところへ向かった。