居場所をください。
美鈴side
「うわ、今回の衣装かわいい。」
なんだろう、普通の服っぽいけど…
完全流行無視だ。
でも、私は結構好き。バランスいい。
「美鈴が時代を作らなきゃだからな。」
「……………そういうことね。」
「昼の生放送、すげー反響。
ツ○ッターとかいい反応ばっかだしな。
若い子ばかりじゃなくて、主婦層にも。」
「え、本当?
すっごい嬉しいんだけど。」
「もっと喜ぶことを教えてやるよ。」
長曽我部さんはそういうと
パソコンでなにかを調べた。
「ほら、これ。」
見ると、それは沖野さんのブログ。
えーと?
"人にどんな過去があっても
それは今のその人を作り上げた証だから。
どんな過去があろうと
今その人が素晴らしければ
きっと、素晴らしい過去を過ごしてきたのだろう。
どんな過去であっても大切な時間。
それを他人がとやかく言うのは違うよね。"
「これ…。」
「しかも。」
下にスクロールすると
前共演したときの私との写真…。
「やばい、泣きそう。」
「それはマジでやめろ。
メイク崩れる。もうすぐ本番。」
「……………頑張れるわ。」
「おう、頑張れ。」
一人でも多く伝わればいいな。