居場所をください。



「あ、美鈴。」


「藍子…。」


施設を出たら藍子が帰ってきた。


「なに、新しい彼氏~?

和也と隼也くんに続いて。

ほんと軽いよね~。」


……………なにこいつ。


「あ、確か君テレビでインタビュー答えてた子だよね。」


「え?えぇ。」


「そっかぁ。じゃあ次美鈴のこと勝手にしゃべって

我が社に損失が出たらきっちり訴えさせてもらうね。」


「え…」


「美鈴への嫌がらせのつもりかもしれないけど

それはうちの事務所への嫌がらせになるから。

ちゃんと覚えておいてね。

大人の世界はそんな甘くないから。

今回はプラスになったからいいけど。

友達面もね。美鈴、迷惑してるから。」


長曽我部さんはそういうと

私の腕を引いて車へ戻った。


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